心の平穏を望むときもあれば、自らピンチに飛び込んで道を切り開いていくことにも憧れる。本当はそんな勇気などないくせに、妄想の中の自分はいつもカッコいい。妄想癖はいつからついたのだろう。現実で傷ついた心を妄想の中の自分に都合の良いストーリーで癒やし溜飲を下げる。カッコ悪い。

 

 周りを気にせずに思ったことを堂々という人に憧れる。しかも、説得力があるから周りも一目置くタイプ。適度に恐れられ周りから配慮されるタイプ。こういう人は自分で意識して、そうなるように振る舞っているのだろうか。無意識的なのだとしたら、すごくうらやましい。自分のようにいちいち相手の目線、表情、言動を気にしながら、意に沿わないことを言わないように言わないように接するのは、ものすごく疲れる。

 

 なんだろうDNAの仕業か。人に嫌われることを最小化するという生存戦略を持つDNAによって、ここまで代々生きながらえてきたのか。それならそれでいいけど、苦しみと引き換えならコスパ悪いぞ。